越境ECのメリットデメリット

 

今回の記事では越境ECの特徴、メリットデメリットを紹介していきます。

越境EC海外進出市場に起きた革命でもあります。

1からの説明はこちらの「Vol.1 海外ビジネス2.0 ~越境ECの現在地~」で説明をしてますので、よろしければ目を通してみてください。

Vol.1 海外ビジネス2.0 ~越境ECの現在地~

今回は、越境ECのメリットはもちろん、盲点やデメリットも踏まえ記事にしていきます。

 

 

【越境ECのメリット】

 

メリットは何と言っても低コスト低リスク省力化で海外進出が可能となること。

通常の海外ビジネス、海外取引となると、「物流」「資金回収」「言語」の他に対象国のビジネス慣習などハードルが非常に高いですね。越境ECでは全てが簡略化、省力化で可能です。

 

例えば、従来までの海外進出は、

・現地の流通チャネルを持っている問屋に営業し卸す

または、

・海外展示会に出展し卸先企業と出会う

 

など主に2パターンでした。

 

もちろんコストもリソースも大きく発生します。

しかも展示会においては1度や2度の出店では効果が出にくいモデルです。

 

例えば海外Amazonでは、

・約5000円前後/月額コスト

・エンドユーザー向けの複雑な発送業務+英語カスタマーサポートが必要なく販売可能

・ショップ開設まで約1週間前後

などで、海外進出が可能です。

これは海外アマゾンを事例に上げましたがそのほか、eBayなどもあります。

もちろん商圏が広がるため投資額に対して割のいい海外展開が可能でマーケティングにもなることも良いポイントです。

 

資金回収に関しても、ペイパル、ワールドファースト、ペイオニアと言った資金移動業者が格安でドルの受け取りから日本への送金を行ってくれます。

もちろん合法的で素早く確実に、です。

こちらに海外銀行口座レンタルサービスの記事(海外アマゾン向け)があるので、よろしければご覧ください。

【2018年 最新版】Amazon輸出 海外銀行口座 〜徹底比較〜

 

もちろん、越境ECモールの他にも前述で上げたネットショップで販売を開始する方法もあります。

越境ECモールでは販売できない、販売しにくい商品、どうしても手数料が取られたくない場合には非常に効果的な販売方法だと思います。

もっとも、ネットショップで開始する場合、開始までのイニシャルコストと同時に、基本的にはEC製作費、広告費などコストと時間を要します

とはいっても、多言語化ECも比較的安く作成することが可能ですので、従来モデルの海外進出よりは安価に可能となります。

 

最近のMakeShop WOVN.ioの連携ではネットショップを最短5分で最大30カ国語に対応することが可能となったのも大きな追い風ですね。

 

 

また、意外に知られていない越境ECのメリットは売れるものが多くなる点です。

物流時に発生する通関がポイントで、通常の貿易では通関上NGになる商品も、郵便で送れば問題ないような抜け穴もあったりと、グレーな部分も多く存在します。

正直、大きな声では言えないですが、おそらくここに関しては今後法律が改正されていく可能性が高いです。

国内ECを既にやられている方も、起業を目指す方も越境ECを一度トライしてみても、IT市場、最新の海外進出事情が肌感覚でわかるのでお勧めです。

 

 

【越境ECのデメリット】

ともすると目新しさもあり、メリット先行型になりがちの越境ECですが、盲点やデメリットも存在します。

今回は3つの項目に分けて越境ECの盲点・デメリットを記事にします。

基本的な概念として、日本で企画製造された商品をベースの考え方として進めていきます。また、越境ECでの販売を前提としているため、販売やブランディングに至りにくいハイブランドや高額品、大型商品(大物家具等)は対象とせず進めていきます。

 

【コスト高=商品単価の高騰】

 

一つ目は国際価格競争力で少し劣ることです。

 

主な理由は以下の4つです。

① 商品製造までにかかるコストが高い

② 航空便のため、通常の貿易(船便コンテナ)と比較し輸送コストが上がる

③ 関税(商品に依存)によるコストの増加

④ 越境ECモール販売の手数料(販売価格の10%~)

 

① は言わずもがなですが、②、③に関しては海外ビジネスでは必須コストになります。

越境ECの場合、基本的に日本から商品は発送するモデルとして納品までの時間を数か月も待たせられないので航空便を利用することが基本です。

 

アマゾンのFBAというサービスのみバルク配送可能(201812月)

 

 

エンドユーザー向けの個配送で郵便か国際物流会社に依頼することが基本のため、コストが高くなります。商品や配送先よっては関税や付加価値税がかかる可能性もあるので注意です。

 

④ の手数料に関して、越境ECモール販売で進める場合、販売都度販売価格の10%~発生してくるので、エンドユーザー向けで今後も続けていく場合は、コストになります。

ただし、集客やシステムエンジニアの代行などを考えたら安くなる可能性はあります。

 

また前述にあるAmazonFBAというサービスは海外のアマゾン倉庫に送ってしまえば、あとは値付けをするだけで集客、エンドユーザー向け出荷、英語でのカスタマーサポートを行ってくれます。

その代わり手数料は販売手数料の10%~に加え、約25%~30%ほど追加で発生します。

こちらも店頭小売まで問屋を通して販売するケースのコスト合計を考えたら同等位で収まるのではないかと思います。

このようなコストが発生するため、販売商品と販売方法、ターゲット国を決め開始することで成功率を上げることが可能です。

このあたりの問題が最もシンプルに解決できるのが米国向けとなり、最も多くの成功者を出している実情があります。

 

【リスク】

二つ目は、海外に販売した場合の見えにくいリスクに関してご説明します。

越境で販売した場合に国内側の税務(消費税還付)と海外で発生する税務の処理や事前コスト算出が必要です。

これを事前に把握することが必要です。

 

国内での還付に関しては、利益上有利になるのでこちらは、取りはぐれると勿体ないというリスクがあります。

また国外の税務に関して、エンドユーザー向けの配送であれば、現地税金を考える必要はそれほど多くありません。

中国と欧州に細かい税金が発生する可能性があるので注意が必要です。

 

一番気になるのは訴訟関連=PL保険(製造物賠償責任保険)ではないでしょうか。

こちらは、売上高と販売予定商品によりますが、中国やアメリカといった訴訟が多い国は年額40万~50万前後で加入が可能です。

それ以外の国であればもっと低くなるケースが多いです。

高額なので、会社によってはある程度売り上げが上がってから加入するケースも多いようです。

このようなコストが発生するため、販売商品と販売方法、ターゲット国を決め開始することで成功率を上げることが可能です。

このあたりの問題が最もシンプルに解決できるのが米国向けとなり、最も多くの成功者を出している実情があります。

 

【積み上げ】

越境ECの最大ともいえるデメリット、商品を手に取ってみてもらうことができない点です。

そのため、品質の良さ、実際の形、質感などの商品クオリティが伝わりにくいことです。実際見てもらえたら絶対買ってもらえるのにという状況はまずありえません。

また実際の売り場で世界観を伝えることもできないのでコンセプトが伝わりにくい点もあります。

そのため、特に高額商品は動画で世界観を伝えたり、インフルエンサーにサンプルを送って口コミを広げる事などでカバーすることが必要となります。

 

また越境ECのみだと卸取引がやりにくい=人の信頼で商品を売り込めないこともデメリットですね。

コンセプトでは人気がわからず、営業力で商品を入れて店頭に並んだからこそ爆発的に売れた商品も世の中にはあります。

そのような状況も作り出すことはできないのがデメリットです。

ちなみに航空便で送る場合、基本的に輸送禁止の商品もあるので、デメリットとして記載しておきます。

 

NG商品(航空便輸送の場合)】

火薬類、高圧ガス、引火性液体、可燃性物質、酸化性物質、毒物性物質、放射線物質、腐食性物質、有害性物質、凶器、銃刀法関連(キッチン関連は可)、医薬品、ポルノ、アダルト、生もの、生き物、アルコール飲料(ノンアルコールビールを含む)

 

 

 

株式会社グローバルブランドは一つでも多くの日本商品を世界中に広げるお手伝いに、これからも邁進してまいります。

ご興味ございましたらご連絡いただけたら幸いです。

弊社ブログでも越境ECについて記事にしておりますのでご覧いただけたら嬉しいです。

【越境ECメディア】

https://www.globalbrand.co.jp/

【株式会社グローバルブランドHP

http://globalbrand.group/

 

投稿者プロフィール

山田 貴弘
山田 貴弘
株式会社グローバルブランド 代表取締役
前職商社でアメリカ駐在をしメーカー商品の北米普及営業に携わる。
越境EC10年以上で現役Amazon、eBay、LAZADA、Alibaba、Cdiscountセラー。
独自開発したShipperMaker(越境EC物流システム)は海外物流システムとしてはアマゾン、アリババ唯一の公式プロバイダー。
オンライン販売だけでなく、オフライン販売や海外展示会出展、現地営業も行う。
現場情報、ノウハウを中心とした輸出セミナー講師として年間10回以上登壇(日本郵便、Fedex、楽天)。

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